春(プリマヴェーラ)
作品説明
ルネサンス期を代表する神話画です。
右端の西風の神ゼフュロスから始まり、花の女神フローラ、中央のヴィーナス、頭上で矢を放つキューピッド、踊る三美神、そして左端で雲を払う伝令の神メルクリウス(ヘルメス)の計9人が描かれています。
画面の右から左へ向かって、春の始まりから初夏へと季節が流れる様子が表現されている。
背景にはオレンジの木立が並び、足元にはバラやスミレなど約40〜500種ものリアルな草花が細密に描き込まれている。
ボッティチェリ特有の流れるような美しく繊細な輪郭線で人物たちが優雅に表現されている。
当時のフィレンツェで盛んだった「新プラトン主義」に基づき、地上の愛や精神的な美の尊さが寓意として込められているとされている。
画家
Sandro Botticelli.
1445-1510
ルネッサンス期のイタリアフィレンツェ生まれの画家である。 絵画の特徴は、流れるような優美な線、繊細で詩的な色彩、古典神話や人文主義(ヒューマニズム)に基づいたテーマです。特にヴィーナスのような神話の女神や聖母の人間的で理想化された美しさ、ゴシック的な装飾性とのルネッサンスの要素が融合した独特の画風。そして細部へのこだわりと物語性が挙げられ「ヴィーナスの誕生や」「春(プリマベーラ)」などでその魅力が発揮されています。
作品情報
- 画家の通称
- ボッティチェリ
- 画家の国籍
- イタリア
- 美術館名
- ウフィツィ美術館 フィレンツェ イタリア
- 制作年度
- 1477 - 1482
- 大きさ
- 203x314cm