パリスの審判
作品説明
人の女性のうち、真ん中にいるのが愛と美の女神、ヴィーナスであり、両手を頭の上に上げているのが知恵・工芸・戦争の女神、ミネルヴァで、ヴィーナスの右隣にいるのが結婚の女神、ユノである[7]。上空には、暗い雲が広がっている[3]。
ミネルヴァは、薄い衣服をちょうど脱いだところである[8]。彼女の傍らには、ミネルヴァのフクロウが描かれている[9]。ヴィーナスは、画面右端で座っている若い男性のほうに視線を向けており、そちらに歩みを進めようとしている様子である。ユノは、毛皮が裏についている豪華な赤い衣装を脱いでいるところである[3]。ユノの足もとには、彼女のアトリビュートである雄のクジャクが描かれている[10]。
座っている男性は、羊飼いのパリスであり、杖を持ち粗末な格好をしている[8]。パリスは、目の前に並んでいる3人の女神の中で最も美しいと思った女神に、黄金の林檎を与えようとしている[9][11]。クジャクは、パリスの犬を威嚇している様子である[9]。
パリスの後ろにいる男性は伝令神、メルクリウス(ヘルメス)であり、一対の翼が付いた帽子を頭に載せ、右手を木の幹に置き、左手にはケーリュケイオン(カドゥケウス)と呼ばれる、2匹のヘビが巻きついた杖を持っている[9]。ミネルヴァの傍らには、メドゥーサの生首が付いた楯の他に、槍が描かれている。メルクリウスの後方には、ヒツジが描かれている[8]。画面上部中ほどには、ヘビとたいまつを手に携えた復讐の女神、アレクトが雲の中から現れている様子が描かれている。
「ウイキペディアより」
画家
Peter Paul Rubens
1577-1640
フランドール地方のバロック期の画家。本業は実業家や外交官でした。アントワープに大きな工房を共有してアート収集家としても有名でした。外交官として欧州を飛び回り7ヶ国語を流暢に話したとされています。ベルギー国内だけでなくスペインやイタリアでも活躍したことが知られています。7年間に及ぶイタリア滞在の間入念な貴族とのコネクションを築き成功しています。イタリアではカラバッジオの作品から大きく影響を受け、複製画を作ったこともありました。 ルーベンスの作品の傾向は、繊細で精密な作風が好まれるフランドールの北方での画風ではなく力強くはっきりとした筆致が特徴です。ルーベンスの作品は宗教や神話にまつわるものが多いのですが、肖像画も多く残しています。貴族とのコネクションも持っていたので現在でもベルギー、イタリア、スペインなど広くヨーロッパに作品が残っています。
作品情報
- 画家の通称
- ルーベンス
- 画家の国籍
- オランダ
- 美術館名
- 英国国立美術館 ロンドン イギリス
- 大きさ
- 144.8X193.7cm