イタリア喜劇の恋
作品説明
この絵画はヴァトーが描いた唯一の夜景図で、夜間に屋外で上演された喜劇を表したものである。画面の空き地には、イタリア喜劇「コンメディア・デッラルテ」の12人の俳優たちが集っている。そのため、この情景は、演劇の最後の場面と見なすことができる。一列に並んだ彼らは当時の人々にはなじみ深い、滑稽な登場人物たち演じており、上品はフランス喜劇とは対照的な、くだけたイタリア喜劇の雰囲気を見事に伝えている。
中央にギターを持って立っているのはピエロで、その左横には手に仮面を持ったコロンビーナと、年老いたパンタローネの方を振り向いたイザベラがいる。ピエロの右側には警戒した態度のアルルカン、プルチネッラ (?)、そして松明を持つメッツェッティーノ(英語版)、杖で身体を支える医師のマルチジーノ、そしてスカラムッチアがいる。
画題2 メズタン
「メズタン」という語はイタリア語の ‘mezzetino’ (メッツェティーノ) に由来し、本作における舞台衣装を着た音楽家の名前ではなく、18世紀に流行した演劇の登場人物の一人である
画題3 シテ-レ島の巡礼
シテール島とは、ギリシアの沖合に浮かぶキュテラ島のフランス語読みである。ギリシア神話によれば、愛の女神ヴィーナスが海の泡から誕生して初めて上陸した場所で、女神を祀った豪華な神殿があったとされる。そのため、シテール島は愛の桃源郷と見なされ、独身者が巡礼すれば、必ず良き伴侶を得られるという伝説が生まれた。
「シテール島」の主題で3点の絵画を描いた。2、3点目はルーヴル美術館 (パリ) およびシャルロッテンブルク宮殿 (ベルリン) 蔵に収まれて『シテール島の巡礼』と『シテール島への巡礼』と名付けられている。
画家
Jean-Antoine Watteau
1684-1721
ロココ時代のフランスの画家、結核の治療のためイギリスへ渡った後、パリに戻り、ノジャン・シュル・マルヌで1721年7月18日に36歳(または37歳)生涯を閉じました。「雅びな宴(フェート・ギャラント)」を描いた画家として有名で、ロココ様式を代表する画家です。
ロココ美術は18世紀中期から後期にかけて、ヨーロッパで栄えた芸術運動です。この美術様式はバロック様式から派生し、その特徴は軽やかで、優美なデザイン、自然の要素への傾倒、愛や楽しみを賞賛することにありました
作品情報
- 画家の通称
- ジェーヌ=アントワーヌ・ブァトー
- 画家の国籍
- フランス
- 美術館名
- ゲモルデギャラリー ベルリン ドイツ
- 制作年度
- 1716
- 大きさ
- 37X48cm